水の如くに

生き方

水の如くに
山田無文(花園大学学長1900~1988)1965年にPHP4月号に掲載

『水のごとくよどみなくさらさらと流れたいどんな良いことがあっても、どんな悪いことがあっても、後ろを振り向かずに、前へ前へ、さらさらと流れたい。左右の岸にどんな美しい花が咲いておっても、どんなに楽しく小鳥が泣いていておっても、その美しさをほめながら、その楽しさをよろこびながら、足ぶみせずに流れよう。
 流れぬ水は凍らぬとか。流れる水は腐らぬとか。それが生きておるということであろう。
 田畑をうるおし、草木を養い、魚を育てながら、決して高きを望ます、低い方へ、低い方へ、水の流れる如く、私も流れたい。』
(引用元:PHP特別保存版平成26年5月17日)

本を読むことがいいと言われますが、それは自分が経験できないことを本を通じて学ぶことができる。
また、自分の歩みに重ねてみて、学びにつなげることができるからだと考えます。

山田学長のお言葉にしてみても

我々の普段日ごろに取り入れるべき素晴らしい姿だと考えます。

生きていると、いいこと、悪いこと、楽しいこと、腹立たしいこと、うれしいこと、悲しいことがあります。
それらに影響されることなく、淡々とことをこなす。
こだわることなく、悔やむことなく、前だけをむいて、ことをこなす。
喧騒にまどわされず、浮世ごとに目を奪われることなく、前にすすむ。
自然の美しさを楽しみながら、足を止めることなく、前にすすむ。
とにかく動いて、動いて動き続ける。
生きて生きて生き続ける。
周囲にいい影響を与えることだけに集中して、おごることなく、過信せず、謙虚に、素直に歩み生きていく。

このようにとらえてみた。

人それぞれ、とらえ方は、異なると思う。
水は自由変化、形もあるようでない、しかし、ときには、甚大な被害をもたらすような破壊力を持つ。
普段は臨機応変、いざという時には、慌てることなく身をもって行動できる人間になりたいものだ。

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